野菜の王様「ケール」とは?栄養価・期待できる効果・出荷時期は?

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「ケール」は、キャベツやブロッコリーの原種に近い、アブラナ科アブラナ属の緑葉野菜です。

ケール

緑黄色野菜の中でも栄養価が高いことで知られており、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンK、カルシウム、食物繊維が特に豊富で、ホウレンソウ、ブロッコリー、小松菜と比べても総合的な栄養バランスに優れています。

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100gあたりケールほうれん草小松菜
ビタミンA2,400 µg3,500 µg1,600 µg
ビタミンC81 mg35 mg39 mg
ビタミンK210 µg270 µg210 µg
カルシウム220 mg49 mg170 mg
食物繊維3.7 g2.8 g1.9 g
カリウム420 mg690 mg500 mg
マグネシウム29 mg69 mg13 mg
0.8 mg2.0 mg2.8 mg
出典:日本食品標準成分表(2020年版、八訂)

JOAAでも、人気がある野菜の一つで産地をリレーすることで年中、長期間出荷が可能になっています。

目次

ケールの栄養価について

2019年12月栄養価分析結果

※DB平均値とはデリカフーズグループ保有のデータベースを指し、平均値算出に用いた数は19検体です。

この「野菜の健康診断スコア」で評価した弊社で取り扱っている「長野県産ケール」は、硝酸イオンが低く右に偏った四角形が味もよく栄養価が高い評価となっています。

※2019年に徳島県で開催された「オーガニック・エコフェスタ」で最優秀賞を受賞しています。

JOAA取り扱い長野県産ケールと他のケールとの栄養価比較

この「長野県産ケール」の栄養価とケールのDB平均値を比較した「健康診断スコア」比較表については以下の通りとなります。

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やみつきケールDB平均値備考
Brix糖度(%)17.811.0野菜の甘さ
抗酸化力(mg TE/100g)430165老化抑制
ビタミンC(mg/100g)152121免疫力向上
硝酸イオン(mg/kg)50.0以下2,470えぐ味の原因
食味評価
  • Brix糖度→野菜の甘さを示す数値
  • 抗酸化力→ヒトの細胞の老化を防ぐなどの効果がある
  • ビタミンC→体内の活性酸素を除去し細胞の損傷を防ぎ、免疫細胞の機能を高める効果がある
  • 硝酸イオン→えぐ味の原因となるので、低いほうが味の良さが高い傾向にある
  • 食味評価→5段階評価(甘味・旨味・酸味・青味・食感・香り)

上記のチャートをご覧いただくと、弊社が取り扱っている「長野県産ケール」は、硝酸イオン含有が検出下限値以下と非常に低く、糖度・抗酸化力・ビタミンCが高く、味がよく栄養価が高いケールだと評価できると思います。

ケールに期待できる効果

一般的にケールには、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンK、カルシウム、食物繊維が特に豊富であることから以下の効果が期待できます。

  • 抗酸化作用:β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどが豊富に含まれており、体の酸化を防ぎ、老化防止や生活習慣病予防に役立ちます。
  • 免疫力向上:ビタミンCやβ-カロテンなどが免疫細胞の働きを活発にし、免疫力を高める効果が期待できます。
  • 美肌効果:ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、β-カロテンやビタミンEは抗酸化作用により肌の健康を保ちます。
  • 骨の健康維持:カルシウムやビタミンKが豊富で、骨や歯を丈夫にし、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
  • 便秘改善:食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整え、便通を促進する効果が期待できます。
  • 高血圧予防:カリウムが豊富に含まれており、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果が期待できます。
  • 目の健康維持:β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、視力維持や目の健康に役立ちます。
  • 貧血予防:鉄分や葉酸が含まれており、血液の生成を助け、貧血予防に役立ちます。

したがって「ケール」は非常に高い栄養価が期待できるといえます。

また前述のとおり、弊社が取り扱っている「ケール」は、抗酸化作用・免疫力向上に優れていると評価できる上、硝酸イオンが少なく非常に食べやすくなっています。

ケールの栽培方法の特徴について

弊社が取り扱っているケールは、科学的根拠と植物生理のデータに基づいた栽培技術(BLOF理論)を活用して栽培しております。

栽培方法の特徴

このケールでは、BLOF理論におけるポイントの一つである、「土壌分析・施肥設計に基づいたミネラル肥料の供給」が端的に成功した例です。

生産者は、特にこの「ケール」に対し、長く強い芯を作るために、ブロッコリーの要求ミネラルに近い設計を行っています。

以下、生産者の著作より引用した文章をご覧ください。

ケールは「科」で言うとキャベツの仲間だが、うちではトマトやナスと同じ「果菜類」に区分けしている。

ケールはトマトやナスと同様に次々に摘み取るタイプの野菜だからだ。

そして長く強い芯を作るためには、ブロッコリーの要求ミネラルに近い設計をする。

初期の葉を大きく作ることができると、光合成能力が常に高い、栽培の好循環に入れることがわかり、やはりキャベツの初期の勢いも必要だと気づいた。

以上のように、畑にどの成分があるのかを土壌分析によって正確に把握し、作物ごとの特徴にあわせて必要となる施肥を行って栽培を行う事で、”えぐ味”が少なく美味しい農作物を作ることができるのです。

BLOF理論について

この栽培方法の基となっているBLOF理論とは、以下のようにおおまかに3つの分野にわけて、科学的・論理的に営農していく栽培技術です。

  1. 作物の成長に最適なアミノ酸の供給
  2. 土壌分析・施肥設計にもとづいたミネラル肥料の供給
  3. 太陽熱養生処理を用いた土壌団粒形成、土壌病害菌抑制、水溶性炭水化物の供給

このようにBLOF理論とは、③太陽熱養生処理を大きな土台として、ミネラルの補給、炭水化物付き窒素の供給を組み合わせて高品質・多収穫を実現できる栽培技術理論です。

私共JOAAは、この栽培理論を生産者に指導することで、新しい有機栽培の産地形成もおこなっています。

ケールの出荷時期・産地について

前述のBLOF理論で栽培されているケールについては、長野県産に加えて宮崎県でも栽培されているため、年中出荷が可能になっています。

JOAAにて取り扱っているケールの出荷時期

JOAAでは、長野県佐久穂町と宮崎県綾町とのリレー栽培により年中出荷が可能になっています。

栽培方法は、長野県の産地出身者の方が宮崎県で同様にBLOF理論により栽培をされているので、同様に高品質な「ケール」が出荷可能になっています。

ケールの産地

主な産地は長野県佐久穂町が5月下旬~12月、宮崎県綾町が1月~5月中旬となります。

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